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春!鹿肉ステーキ、熊ネギ(Bärlauch)そしてビーバー

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やっと春がやってきました〜!

ドイツは冬が暗く長いので、本当に待ち遠しかった・・・。涙

灰色の季節、さようなら〜!!!

わたしは花粉症持ちなので、春はダントツ「嬉しくない季節ナンバーワン」だったのですが、長い間会えなかったドイツの薬草が芽吹く季節でもあるので、ドイツに来てからは前よりずっと好きになりました。

最近は、ハーゼルナッツとシラカバ、セイヨウボダイジュの花粉アレルギーに加え、まさかのリンゴの何種類かにもアレルギー反応が出てくるようになってしまったのがとても残念ではあるのですが・・・。

シラカバアレルギーの人はリンゴも反応が出てしまうってこと、あるらしいですね。汗

さてさて、花粉症は辛いけど、ドイツのスーパーは日本のように季節感があって、スーパーの食材も春めいてくるのがとってもステキ。

春というと、熊ネギ(Bärlauch)という、ドイツ版行者ニンニクにあたる山菜がありまして、これがまた美味しい。

そして何よりも名前が可愛い〜!!

まるで熊が地べたに座ってこの植物を食べているからついたかのような名前で、聞くたびにほっこり嬉しくなります。

(いつも林の中で新しい薬草の名前が可愛いときにはいろいろ妄想してニヤニヤしちゃうんですよね〜。←他の人から見たら明らかに変人。)

日本の行者ニンニクは、地元の北東北のスーパーで時折見かけるぐらいで、食べる機会がなかったのですが、ドイツに来てからは春先にはよくマークト(市場)やスーパーで売られているので、一気に身近に感じる山菜となりました。

REWEというスーパーでソーセージの量り売りコーナーでも、熊ネギ入りのソーセージありました!
思わず買って食べてみたんですが、それから何度も通うほどハマる!

もし春にドイツへ来られる機会がありましたら、是非お試しください!(ちなみに、ドイツでは日本でいういわゆるウインナーソーセージ以外にも、レバーや脂身などを腸詰めして固めたものでパンに塗って食べたりするもの全般をソーセージと呼びます。)

そして、そのソーセージコーナーで対応してくれたお姉さんがとても優しくて、わたしが「少し試してみたいから少しずつ買いたいんですよね〜」と購入用に2、3センチほどの厚さに切ってもらっていたら、「え!試食したいなら別にここで食べたらいいじゃない!」とそれまで切ったソーセージをその場で2種類渡してくれました。

ドイツの試食コーナー、太っ腹!!お姉さん、ありがとう!

2〜3センチの大きなソーセージのかけらを2つを受け取ったわたしは、私の様子をうかがう彼女を待たせちゃいけないと感じて急いで試食することにしたのですが・・・。

結局、口の中で2種類の味が混ざってしまい味比べがなかなかできなかったんですよね〜。笑 HSPの私、優しい相手だとその優しさに応えようと気を遣い過ぎるところがあります。

でも、やっぱり優しく接してくれる人ってありがたいです、はい。優しい人ばかりの世界になってほしいなぁ。

ここで、ざっくりドイツの熊ネギの植物的な説明を少しいたします。
日本の行者ニンニクとはとても似てはいるけど少し見かけが違うんですよね。

熊ネギと、例えば北海道の行者ニンニクを比べるとその大きな違いは赤いハカマです。
ハカマとは、植物の根元の近くで茎を覆っている、言わば植物のブーツのような部分です。

北海道の行者ニンニクは赤いハカマがかなりしっかりついていてドイツの猛毒代表選手スズランとそっくりですなんですよね〜。汗

ドイツの森でならまだしも、北海道で林で行者ニンニクとスズランを見分けられる自信はわたしにはありません・・・

行者ニンニク(北海道産) 撮影:Carbonさん
行者ニンニク(北海道産) 赤い部分がハカマと呼ばれる部分です。ドイツのスズランのハカマにそっくり。撮影:Carbonさん

ドイツの熊ネギとドイツのスズランの見分け方は、熊ネギの方が葉が柔らかくニンニク臭があり、葉を半分に折る際に葉縁と呼ばれる真ん中の筋が気持ち良くパキッと音がすることだと思います。スズランでも葉縁が折れてしまう可能性もありますが、その折れる感覚がスズランと熊ネギでは違います。また、さらに分かりやすいのは、スズランの葉は裏側がキラキラしていることが多いこと。そして、スズランの葉は比較的丸みを帯びている印象を受けます。

猛毒のスズラン
<注意!> こちらは猛毒のスズランです!間違えて収穫しない様にしてください。写真でも茎の元にはっきりと赤いハカマがあるのが見えます。ハカマが赤い日本(北海道)の行者ニンニクととても似ており、判断が難しくなりますよね〜。

 

猛毒スズランの葉
<注意>こちらも猛毒スズランの葉。光にあたって裏側がキラキラしています。

 

また、熊ネギを収穫する際にはイヌサフランと呼ばれる植物との誤食(スズランと共に猛毒)もあるので、細心の注意が必要です。

イヌサフランの葉(Herbstzeitlose)撮影:BerndHさん
イヌサフランの葉(ドイツ語でHerbstzeitlose。紫色の花を咲かせます。)撮影:BerndHさん

イヌサフランと熊ネギの見分けかたとして、草を引っ張って球根をみて、球根がまるで芋のようなごろっとした球根であればイヌサフラン、らっきょうのようだったら熊ネギ、という確かめ方もあるようです。

しかし、熊ネギは成長が遅く、このサイズまで育つまでに5年〜8年もかかるそうなので、もし引っこ抜かざるを得なかった場合もちゃんと球根をもとに戻してあげなければいけません。

私の感想としては、イヌサフランの葉は見かけからゴツいので簡単に見分けがつくのですが、スズランとの違いは難易度が高くなります。

とても美味しい熊ネギですが、毎年ドイツ国内でもスズランと熊ネギ、またはイヌサフランが同時に群生しているエリアで誤って収穫してしまう人が絶えないのも事実です。

スズランやイヌサフラン、熊ネギがまとめて生えているスポットでは収穫を控えると言うのが解決法かもしれません。

「?」という時は食べない、が原則です。

きちんと自然の熊ネギを見分けられるまでは、まずはスーパーで購入した方が無難かも。

さてさて、ということで、今回はリスクを負わず、野生のものではなくスーパーの野菜コーナーで買った生の熊ネギと好物の鹿肉(冷凍)を使って料理することにいたします!

<本日のメニュー>

    • 熊ネギとブラウンマッシュルームの和風スパゲティー
    • 鹿肉ステーキに
    • 人参のグラッセ
    • ノヂシャ

それでは、料理していきませう!

買ってきた冷凍鹿肉(ドイツスーパー)
冷凍鹿肉

 

ドイツスーパーで買った熊ネギ(Bärlauch)
スーパーで買った熊ネギ(Bärlauch)

 

鹿肉下処理
まずは鹿肉は解凍し、塩水で何度も洗う下処理をして臭みを取ります。

 

鹿肉味付け
ニンニクとバジル、赤・白・黒胡椒、塩で味付けしました。このバジルの味付けがかなりいけました!

 

熊ネギと鹿肉の料理
熊ネギとブラウンマッシュルームのスパゲティ、鹿肉ステーキ、Feldsalat(ノヂシャ)とニンジンのグラッセ

結果お味は・・・。

熊ネギもステーキのどちらもとても美味しかった〜。涙

アメリカミネソタ州の小さな町の高校へ交換留学していた頃、ホストパパが狩りで獲ってきた鹿やムース(ヘラジカ)をステーキにしてくれたことを思い出しました。鹿はとっても可愛いけれどごめんなさい。正直にいいます。鹿肉ラブです。

そして、こんなに野生動物のお肉が美味しかった話をしてからものすごく気が引けるのですが、今度は、続けて近所の可愛いビーバーのお話です。

私たちの住んでいる場所から歩いて5分ほどの川では、ここ何年かビーバーが住んでいて、散歩中に水の中でひたすら木の皮だけ上手に歯でこそげとって食べ続ける彼らをよく見かけていました。
しかし、木を守るためかビーバーの通り道を誰かが通せんぼしてしまい、最近はビーバーを見かけることもなくなっていたんですよね。どこに行ったんだろう。寂しいなあ〜。と思っていたら・・・。

いました〜!

こんなところにいたんですね。今日は別の場所で彼らの活動を垣間見ることができました。

まだ近くに住んでいたんだな〜。よかった。

ビーバーのかじった木
あれ?あれは一体?

 

ビーバーの仕業
これは明らかにB氏の仕業ですね。

 

歯形くっきり ビーバーの仕業
歯形がくっきり、証拠もとれました。

 

ビーバーのかじった木の跡
ガリガリして、最後はそのまま木の重さで倒すので、ビーバーの倒した木の跡はいつも同じような形をしています。(よく見ると、ガリガリした部分と最後木の重さだけで倒した部分があるのが見てとれます。)

 

ビーバー in ベルリン
ここの一帯の木はビーバーがほぼ全てガリガリしちゃったようです。

 

ビーバー氏
B氏

 

泳ぐビーバー
泳ぐビーバー

ベルリンは大きな都市ですが、まるで街全体が森の中にあるようですぐに自然に触れ合えるところが素敵だと思います。白鳥のヒナが親鳥と共に列を成して泳いでいったり、サギが大きな魚を丸呑みするなんてこともよくありますよ〜!自然と共存する街ベルリン、どうぞ一回いらしてみてください!!

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