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バナナという名のかぼちゃたち(ピンクバナナ、ブルーバナナ)

ドイツも寒くなってきて、近所の木々は紅葉ですっかり秋めいています。

澄んだ青い空から落ちてくる強い秋の日の光が、黄色く染められた葉で細くなった歩道を一気に照らすと、ため息が出てしまうほど美しいです。

朝日が昇るシュプレー川
シュプレー川に朝日が昇りかけて水辺が照らされています。

 

シュプレー川に並ぶ昔の工場
川沿いに昔からある工場(今はギャラリーやカフェ、大学の一部として使われています)が今でも立ち並んでいます。

 

落ち葉だらけの道
落ち葉だらけの道

 

ベルリンの鮮やかな紅葉
鮮やかな紅葉が日に照らされると眩しいほどです。

 

落ち葉だらけのベルリン道
ここにも落ち葉

ベルリンは、北東北と本当に気候が似ています。最近はずっと10度以下の天気で、外に出る時は既に冬用コートを出してきて着るほどです。そして、机に座る時は膝の上に掛けるブランケットが欠かせません。

住んでいる家の地区にBaumschulen Späthといって、木や花を栽培、販売している場所があります。そこには、フンボルト大学の植物研究室の小さな植物園も隣接していて誰でも自由に散策できるので、散歩に行ってリラックス出来る私のお気に入りの場所となりました。フンボルト大学の研究員の皆さまに感謝しつつ、普段そこら辺ではなかなか見つけられない薬草も近くで観察できて嬉しいです。

この場所では、毎年そこで栽培した様々なカボチャも展示・販売するので、この時期になると、私たちはいつもお目当てのカボチャを探しに行くんです。

ずらっと並ぶカボチャたち。
ずらっと並ぶカボチャたち。

 

そして去年買ったのがこのカボチャ!

 

ピンクバナナもどき。フリードリッヒ・ニーチェ。
ピンクバナナ・・・もどき。

 

ジャーン!

ピンクバナナ・・・もどきです。

なぜもどき、でピンクバナナカボチャだと言い切れないかというお話を少ししますね・・・。

実は、以前より友人から美味しいとかなりお薦めされていた「ピンクバナナ」を買おうと、その日もかなり張り切って出かけていきました。そして、あまりにもあっけなくピンクなバナナなカボチャを発見。

なんだ、簡単にあーるじゃないですか!まさに、ピンクバナナで検索した時と同じルックスだし、間違いはなさそう。早速買おう!ということになりました。

しかし、悲しきや、カボチャの名札をみると、そこにはなんと「フリードリッヒ・ニーチェ」との文字が・・。こんなに見かけはピンクバナナに似ているのに!!

「きっとピンクバナナの別名だろう。そうだ、そうに違いない!」と勝手に判断し家に連れてきましたが、やはりいくら調べてもピンクバナナとフリードリッヒ・ニーチェが同じカボチャである事実は掴めませんでした。

ピンクバナナへの想いはまだありつつ、もしかしたらフリードリッヒ・ニーチェは実はやはりピンクバナナで超極美味しいのでは!?

と、早速この恐れ多いお名前のカボチャさん、いただくことにしました。

ニーチェを切る
水分多め。「ニーチェを切る」ってなんかシュール。

水分が多く柔らかいため、そのまま焼いて食べるよりはスープ向きといった感じ。よって、少々そのままグリルで、大部分はスープにしました。ドイツ人の友人が言うには、ピンクバナナはサラダやケーキにも出来るめちゃくちゃ美味しいカボチャだとのことだったので、とても楽しみにしていたのですが・・・。

気になるお味は・・・。

やっぱり甘味はないわけではないけれど、水っぽい。

正直まあまあかな?と思ってしまいました。(←友人に失礼)

やはり、私たちが食べたのはピンクバナナではなかったのでしょう。

「きっと本物のピンクバナナは美味しいはず。」

真のピンクバナナを見つけるという野望は次の年へと持ち越されました・・・。

そしてやってきたのが今年のカボチャ展示会。

 

今年こそはリベンジでピンクバナナをゲットしたい!と、本物のピンクバナナを見つけるべく、またこの場所へ繰り出したわけなのですが・・・。

なんと今年は、ピンクバナナと書かれたカボチャどころか、フリードリッヒ・ニーチェもありませんでした。

がーん!にゃんとなー!!

今年は展示されているカボチャの数も少ないし、やっぱりコロナの影響かしら・・・。残念だけど仕方がない、と、その場を後にしようとしましたが、なかなか諦め切れません。

やっぱり何らかの新種のバナナ、ではなくカボチャを持ち帰りたい!!(←諦めが悪いんです。)

そうして気を取り直して選んだのがこちら!

ジャーン!(2回目)

ピンクバナナならぬブルーバナナです!!! 笑

ブルーバナナ
ブルーバナナ

今回はニーチェでもマルクスでもじゃないし、「バナナ」と名乗っているし、きっとピンクバナナのような味がする美味しいカボチャに違いない!、きっと友人が言っているピンクバナナのように美味しいだろうと自分に言い聞かせて購入。

去年は「会計係の人が帰っちゃったから一個あげるよ〜」と言われ、無料でゲットした特大ニーチェでしたが、今年はしっかりお会計台で重さを測ってもらいました。去年無料でもらえたほどだし、きっと安いよねと思ったら、意外と10ユーロぐらい(1500円弱)してびっくりしました。笑 去年、無料でもらえたのがおかしかったんですね。

8キロ以上あるカボチャだし、大好きなこの場所の管理経費に使っていただけるのなら、もちろん払いますとも!(とんでもなく美味しくない大きいだけの家畜用カボチャである可能性も高かったけど・・・。実際、この展示会で買ったカボチャを食べてみている人の方が少ないのでは、と思ったりします。笑)

早速家に帰って去年のニーチェより重いブルーバナナをまるごと洗い、切ってみました!!

ブルーバナナ
まずはヘタをとって、切ってみます。

 

ブルーバナナ
切り進んでいくと種が見えてきましたね〜!

日本のカボチャほどではないですが、ニーチェよりは水分が少なめです。

ブルーバナナの種
種も大きい!

 

グリルしたブルーバナナ
まずは溶かしたバターを絡めてナツメグとシーソルトを振りかけてグリル。

 

グリルドブルーバナナ
グリルドブルーバナナ

グリルしたブルーバナナ、甘い!そして、クリーミー!美味!

ブルーバナナなら是非来年も買いたいです。

パンプキンパイ用マッシュドブルーバナナ
グリルしたものを後ほどパンプキンパイにも使いたいので、潰して冷凍庫で保存します。その他も全て切って冷凍庫に保存しました。まるでリスのように冬に備えているみたいですね!

ピンクバナナとブルーバナナも、スーパーには並びはしませんが、どれも個性がある味がしました。

ドイツにはこういった様々なマイナーな果物や野菜がまだ多く作り続けられていて「みんな違ってみんないい」な感じで存在しているのが本当にいいなと思います。販売されているカボチャを食べようと、デコレーションとして使おうと、それぞれ個人の自由といった感じで批判だってされません。笑

今日はカボチャなのにバナナという名前の長ーいカボチャたちのお話をしました。

また、バナナなんちゃら、と呼ばれるカボチャが見つかったら味比べしてみたいと思います。

そして、もちろん、本物のピンクバナナも続けて探し続けます〜!

 

<後日談>

なんと、ピンクバナナを2023年に発見いたしました〜!3年越しのやっとの出会い。きちんと名札も付いていましたので正真正銘のピンクバナナです。

食べてみたら、これまでのピンクバナナもどきと比べてサクッと切れるところは同じですが若干クリーミー。甘味もこれまでと比べたら少しだけ強めな気がしました。これまでで一番美味しかったです。諦めなくて良かった!しかも、値段も半額だった・・・。去年はきっと間違えたんだろうな・・・。ドイツ、担当する人の対応やサービスにばらつきがあるのはよくあること。これもお愛嬌ということで・・・。

あと、最もびっくりしたのは種が真っ白なこと!とてもきれいです。

来年もあったら買いたいと思います!

真っ白なピンクバナナの種
真っ白なピンクバナナの種

「バナナという名のかぼちゃたち(ピンクバナナ、ブルーバナナ)」への2件のフィードバック

  1. 初めまして。ブル–バナナかぼちゃ良いですね。

    マルシェ青空というサイトでピンクバナナかぼちゃの種を買った事があり、もう一度買いたいなと思って見てみるとSold outになっていて。他にピンクバナナかぼちゃの種売ってないかと思って検索してこのブログにたどり着きました^^

    1. 初めまして!
      ブログを見つけてくださりありがとうございます。
      ピンクバナナもブルーバナナも、どうしてもかぼちゃなのにバナナという名前をつけたいんですね。笑

      マルシェ青空というサイトがあるんですね。検索してしまいました!
      ピンクバナナの種、何とか見つかるといいですねぇ・・・。
      私も本物のピンクバナナに出会えるまで頑張ります。笑

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